EURO2008。イタリア戦、フランス戦であれほどの戦いをしながら、
またしてもオランダは敗れ去った。あぁーなんで?なウマイタイミングで、
「オレンジの呪縛-オランダ代表はなぜ勝てないのか?」
なんてとてつもなく興味をひく題の本が出版されたので飛びついた。
原著は2000年に発売され、今年に著者が加筆・修正したもの。
70年代のトータルフットボールについての記述が中心になっている。
問題のオランダ代表はなぜ勝てないのか?という部分については、
「オランダ人が大事なところでいつも失敗しがちなのは、個人主義を重視し、独裁主義を嫌悪する気質に原因があると考えるのが妥当なところだろう。」
そしてその元をたどれは、あのトータルフットボールにつながる。
「トータルフットボールの基礎となっているのは、民主主義の考え方である。連帯責任、平等性、個人主義が完璧な形でバランスを取ることができ、すべての選手が等しく活躍の場を与えられるシステムがトータルフットボールなのだ。ただしこのシステムは、規律を守ることや団結心を保つことが難しくなるととい一面も併せ持っている。」
その他にもオランダ代表のPK戦での弱さについても分析あり。
歴史や文化からその国のサッカーを語る。これより面白いものはない。
サッカーを愛するすべての方にぜひともオススメしたい。
オレンジの呪縛――オランダ代表はなぜ勝てないか? (2008/07/09) D.ウィナー 商品詳細を見る |
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