債券の保有区分の変更が気持ち悪いと感じた訳

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この記事の「債券の保有区分の変更を認める」って何がどうなるのか分かんない、
って質問頂いたので、私が思い描いている会計処理はこんな感じ、というのを紹介。
もちろん、正式な会計基準が発表されたら違うかもしれないけどね。

[2008年3月期決算]
流動資産に有価証券90万円計上。10年後に100万円が償還される債券。
[2009年3月期決算]
この債券の期末時価が70万円になっていた。
通常は時価で評価して、B/S有価証券70万円・P/L有価証券評価損20万円 。

でも、債券の保有目的を売買から満期保有に切り替えると…。
1.流動資産から固定資産の投資その他の資産へ移動。
2.科目名:有価証券→投資有価証券
3.期末の仕訳は、"投資有価証券/有価証券利息1万円"
B/S投資有価証券91万円・P/L有価証券利息1万円

3.の期末の仕訳は、90万円の債券が10年後に100万円になるから、差額は利益。
10年かけて利益が実現するから、毎期1万円(=10万円÷10年)ずつ利益に計上。

以上のような話が頭の中を流れたから、イヤ~な気持ちになったのでした。

コメント

  1. 分かりやすい説明ありがとうございます。
    上の例を見ると、こんな会計処理をされたら気持ち悪いって感覚が少し分かりました。

  2. もゆ より:

    ASBJでこの議論に関する論点整理が行われてます。
    そろそろ公開草案が出るのかな?
    一般から意見を広く募集するはずなので異論が噴出しそうな予感がします。
    http://www.asb.or.jp/html/press_release/domestic/pressrelease_20081106.php