1度は消えた三井住友銀行

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昨年の夏に、2002~03年に日本で起きた珍現象を振り返ったけど、
今日、この謄本に出会って、もう一つ思い出した。
わかしお銀行が三井住友銀行を救済合併

今現存する三井住友銀行って、実はわかしお銀行なんだよね。
三井住友銀行が不良債権処理のため、旧さくら銀行の子会社わかしお銀行と合併。
存続会社がわかしお銀行だったから、三井住友銀行はいったん消滅。
合併と同時に、わかしお銀行が会社名を三井住友銀行に変更したのでした。

当時、合併に乗じてゴニョゴニョっと含み損をもみ消す会計マジックが横行。
2006年4月からは、こういう変なのできないよう会計基準が変更された。
この時の変更で以後できなくなった処理の例を振り返ると(日経2005年1月13日より)、

新設合併による資産洗い替え

親会社と子会社を新設会社に吸収合併させ、グループ内の資産の含み損を含み益で相殺処理(三越と百貨店子会社4社の新設合併=2003年)

子会社同士の合併によるグループ内含み損処理

子会社同士を合併させて資産を評価替えし、連結損益計算書に影響を与えずに含み損処理(持ち株会社傘下のニチメンと日商岩井の合併=2004年)

逆さ合併による実質存続会社の含み損処理

相対的に小さな会社を法的な存続会社とし、もう一方の実質存続会社を吸収合併。帳簿上だけで実質存続会社の含み損を処理(三井住友銀行とわかしお銀行の合併=2003年)

のれん代の即時一括償却

企業を買収して連結に取り込む場合、取得価格と時価純資産の差額であるのれん代を一括費用計上し、翌期以降の償却費用を圧縮する処理(楽天=2004年)

コメント

  1. 三井住友にそんな経緯があったのは恥ずかしながら初めて知りました。
    しかし、列挙されてる会計処理、ざっと読んだだけでも怪しげなのばかりですね~。こんなのが普通にまかり通っているんだから怖い・・・。

  2. 匿名 より:

    で?

  3. まろ@管理人 より:

    過去の目を引く歴史は、形を変えて繰り返されるものなので、気がついた時に振り返っておくと、何かの役に立つかもしれません。