会社法施行に伴う会計基準の変更で、資本の部が破壊された。
従来は、「資本=純資産=自己資本=株主資本」だったが、てんでバラバラ。
資本の部が貸借対照表から消滅。純資産の部と名前を変えた。
また、純資産、自己資本、株主資本はイコールの関係ではなくなった。
株主資本 = 資本金 + 資本剰余金 + 利益剰余金 - 自己株式
自己資本
= 株主資本 + その他有価証券評価差額金 + 繰延ヘッジ損益
+ 土地再評価差額金 + 為替換算調整勘定
純資産 = 自己資本 + 新株予約権 + 少数株主持ち分
個人的に一番の悩みだった、ROEの分母は、上記の自己資本で決定した。
大和総研の「有報、決算短信でのROEの計算方法」が分かりやすい。
過去の指標との連続性が失われる部分としては、
自己資本に「繰延ヘッジ損益」が新たに組入れられている点だ。
すると次なる問題は、繰延ヘッジ損益が一体何者なのか?これがよく分からない。
あずさ監査法人のこのページを読むと、なんとなく分かったような気も…。
イメージとしては、まだ値動きのリスクからは開放されていないけれど、
期末時点の時価で損益評価ができるものをB/Sへ載せるといった感じで、
その他有価証券評価差額金に近いようだ。
ともかく、もしも会計制度変更で混乱が起きたときに、
しっかりチャンスをものにできるよう、勉強しておかないとね!
コメント
私は会計のことはど素人なので全くなんのことだかわかりません。
実は先月、キャリアアップのためになるかなと思って簿記の本を買い勉強してみたのですが、挫折しました。なんのことだか分からない。
しかも、英語の勉強が上手く進まないのでとりあえずしばらくは英語の勉強に専念しようとおもいました。
やはり会計のど素人は通信教育か学校に通って勉強するべきでしょうか?
財務諸表が分からないと、個別株で長期投資はほぼ不可能です。
最低限、日商簿記2級の資格をとられた上で、会計関係の本を読まれることをお薦めします。
勉強期間はだいたい1~3ヶ月。独学で十分。
はじめは酷く退屈ですが、進めていくうちに、株式投資との関係も分かってきて、
少しは楽しくなってくるのではないかと。
なるほど独学で大丈夫ですか。時間を作ってやってみます。