バフェットからの手紙2005年版が公開された際、
バフェットさんが後継者を決定した!と新聞記事にもなった部分、
「Management Succession(経営の承継)」の日本語訳をしてみた。
ご存知のよう、後継者の名前は出てこない。
訳してみたものの、そんなにおぉ!という内容でもない。
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私が衰え始めた後にも引き続きCEOとしてとどまり続けるつもりかどうかと、またそうだとすれば、役員会がその問題をどう扱うかについて、株主であるあなたが心配するのはあたり前のことです。また、あなたは、私が今夜死んだ場合に、バークシャーがどうなるのかを知りたがっています。
2番目の質問は答えやすいです。バークシャーの事業の大部分は、高い市場シェアを持ち、素晴らしい経営者がいます。バークシャーの特殊な企業文化は、子会社に深く浸透しており、私が死んだとしても調子を崩すことはないでしょう。
そのうえ、バークシャーには、CEOになる十分な能力を持った、若いマネージャーが3人います。3人とも経営面では私よりはるかに仕事が上手でしょう。一方、マイナスの面では、私のように事業面、投資面の両方で満足のいく決定をくだせるような経験は、誰も持っていません。その問題は、証券関係を社内の他の人を扱わせることによって、解決されるでしょう。バークシャーでのその仕事は大変面白いものです。新しいCEOは有能な個人を雇う際に、全く苦労しないでしょう。事実、それは26年間GEICOでやっていることであり、結果は素晴らしいものとなっています。
バークシャーの役員会は、3人のCEO候補について完全に議論して、交代が今日必要であるなら、私の後任となる人に満場一致して決定しました。役員会は、常にこの議題を検討し続け、事情が変わった時には変更できるようになっています。新たな経営者の星は現れるかもしれません。重要なポイントは、必要になったときに何をすべきか役員会が分かっているということです。
記述しなければならないもう1つ難問は、CEO交代の必要性が私の死からではなく、私の衰え(特に私が、経営者としての輝きが新しいピークに達していると妄想からくる衰え)から起こった場合、役員会がCEO交代を準備するかどうかということです。その問題は、私独特のものではないでしょう。チャーリーと私は、バークシャーの子会社で時々この状況に直面していました。人によって歳の取り方には違いがありますが、遅かれ早かれ、才能と活力は衰えていきます。そしてその衰えを他の誰かが、警告する必要があります。
その時が私を迎えに来るとき、役員会はCEOの交代を実行しなければならないでしょう。財政的な見地から、役員会のメンバーは、そうするために異常なほど動機づけられています。私はアメリカ国内で、役員の財政的な関心が、株主と完全に一致している役員会をバークシャーの他に知りません。私たちには、傑出した役員会があります。そして、彼らはいつも株主にとって、正しい判断をするでしょう。
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