社会貢献って結局なんだ?-自己肯定感

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昨年末に書いた2つ記事につなげて、震災後の動きを踏まえて第3弾。
おさらいしながら、社会貢献って結局なんだ?と迫ってみる。

その1では、江戸時代(資本市場の発展以前)には2つで1つだった、
「カセギ(稼ぎ)」と「ツトメ(社会への奉仕)」が分断されたモヤモヤを。
【イメージ図】カセギとツトメの分断

そして、その2では、個人が社会や地球のことまで考えるのは重いから、
「世の中の役に立ちたい」って思いを胸に働けばいい、という話をした。
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東北でのボランティア活動から帰ってきたある人がこんなことを言った。
「助けに行ったはずが、むしろ自分が救われた気がした。」
ピンときて、社会貢献とは何か? 答えが少し見えたような気がした。

心理学には「自己肯定感」という言葉がある。
人は他人を思いやり、励まし、貢献しようとすることで、自らを肯定する。
よく間違えて使われることわざ「情けは人のためならず」とはこのこと。 
つまりボランティア活動は、最終的には自分のためにやってることになる。

でもそれは「カセギ」と「ツトメ」が分断された、悲しい現代の象徴かも。
本来、日常の仕事で得られるべき自己肯定感を外に求めてしまっている。
もしも、ボランティア帰りで、やけにイキイキした人がいたら…
この先、結構な確率で退職しちゃうんじゃないかな。なんて私の予言。

まぁ結局のところ、社会貢献は自分の幸せのためのもの、ってことかな。

※参考文献…植木理恵「本当に分かる心理学」

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