これからのコミュニティ(共同体)のかたちをどう考えるか?
広井良典「コミュニティを問い直す」では、
コミュニティの崩壊による個人の社会的孤立
に焦点があてられ、
「日本社会における根本的な課題は、「個人と個人がつながる」ような「都市型コミュニティ」ないし関係性というものをいかに作っていけるか、という点に集約される」(P18)
という問題意識をもとに議論が広げられている。
最近、寺院崩壊の実情も読んだけど、
かつての村や町の神仏を中心にしたコミュニティは崩壊。
そして終身雇用と年功序列に基づく会社形態も失われた。
ただあくまで「場所に依存する」コミュニティの崩壊の話。
交通・通信手段の発達はもちろんネットワーク社会が到来により、
今やウィリアム・ダビドウが問題視したような
といった時代へ変わってきているのだ。
もちろんここ十数年の急激な変化だったから、
取り残されてしまった人も多くいることが問題なのも分かる。
でも時代の変化に合わせてまずは、
- コミュニティは物理的な制約を受ける(場所から生まれる)
- コミュニティが成り立つには中心的な存在が必要
といった考え方を捨てていかなければ、
時代に即したコミュニティのありかたが見えてこないのでは?
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