子供の頃、神社にお参りと言えば、
洗足池の「千束八幡神社」で手を合わせていた。
八幡神を調べてみると、
- 八幡神は日本の神話(古事記・日本書紀)には登場しないが、
- 八幡信仰の神社は全国で最も多く、伊勢信仰を上回る
という不思議な特徴がある。
総本社は宇佐神社(大分県宇佐市)で、
八幡神は応神天皇の化身とされるから、
- 応神天皇は神功皇后が新羅遠征から帰国後に出産
- 神功皇后の祖先は天之日矛という新羅の皇太子
という古事記の記述と合わせると、
朝鮮から九州に渡来した神様が八幡神の由来のようだ。
なぜ全国的に広がったのか?を簡単にまとめると、
- 東大寺の大仏建立に宇佐神宮が協力→国家守護神
- 源氏が氏神として八幡神を選ぶ→軍神
- 国家守護神×軍神→元寇で神風を起こした神?
といった歴史的背景が関係しているのだろうか?
また八幡神は皇位や将軍位の決定にたびたび登場し、
- 宇佐神宮の神託で道鏡が左遷、後継は光仁天皇に(769年)
- 四条天皇の後継を鶴岡八幡宮のおみくじで決定(1242年)
- 足利義持の後継を石清水八幡宮のおみくじで決定(1428年)
なんて関与の仕方をしている。
八幡神にまつわる神社が多すぎて、ありがたみを感じにくいけど、
ちゃんと調べると日本で最強の力を持った神様なのかも。
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