地球温暖化の原因は本当に二酸化炭素?

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地球温暖化の報告書といえば、

世界中の政府関係者や科学者が集まってまとめる

IPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change)

発行のものが有名。

今年、最新版が発表されたけど、なんか様子がおかしい。

2007年に発表された「第4次評価報告書」では、

温暖化の主要な原因はCO2」との明確なデータが示された。



これに懐疑的だった、リチャード・ムラー博士(バークレー大学)も、

独自の調査の末に(Berkeley Earth)、持論を撤回(2012)。

→”The Conversion of a Climate-Change Skeptic” (N.Y.Times)

CO2排出量に比例して温暖化が進む、というのが定説になった。

というわけで、その後も中国はじめ新興国のCO2排出量が増える中、

今年の「第5次評価報告書」は絶望的な記述になるかと思いきや…



21世紀に入ってからあまり気温が上昇していないみたい

こうしたデータを前に報告書の記述が微妙な表現だ。

二酸化炭素の累積排出量と世界平均地上気温の上昇量は、ほぼ比例関係にある。

太字にした「ほぼ」って言うのがポイントなのかな。

投資の世界でも、株価にすべての情報が反映されているという、

効率的市場仮説を問題視するときに、同じような話が出てくる。

Observing correctly that the market was frequently efficient, they went on to conclude incorrectly that it was always efficient. The difference between these propositions is night and day.”(Warren Buffett’s Letter 1988)

“frequently”な現象なのに“always”であるとの「すりかえ」。

今後、温暖化でもこんなことにならないよう気をつけないと。

コメント

  1. あつまろ より:

    CO2による温暖化は「地表部」と「海面下」で起きているという説もあるそうです。 温度監視は私が生活する地表部じゃないと難しいのですが、深海を含め海面下では温度変化が生じているのかもしれません。
    人間が自然の全てを解明できると思うのは傲慢ですが、仮説を立てて検討すること自体は良いことじゃないかと思います。

  2. まろ@管理人 より:

    今回のIPCC報告書の新見解で、
    「1992~2005年において、3000m以深の海洋深層で水温が上昇している可能性が高い。」
    って話が出てきてます。
    それから人間の思考可能性について論じた、
    デイヴィッド・ドイチェ「無限の始まり」
    という本を今、読んでいてこれはなかなかおもしろいです。