毎朝配信される円覚寺・横田南嶺老師のお話し。
すべてを拝聴しているわけではないけど、最近の話の中に、
これって今年の私の投資姿勢と似ているな、これでいいんだ、
と思わせてくれる話題があった。
近年、修行僧が激減しており、後継者不足が深刻。
仏教界にも大谷翔平のようなスターの存在が必要だから、
横田南嶺老師はYouTube登録者数10万人を目指すべき。
若い方からそのための提案を受けたが、
「しかしながら、これが困ったことに、登録者を増やそうとか、発展させようという気が、私には無いのであります。だいたい増えれば良い、発展すれば良いという考えが人間を苦しめるのだと思っているのであります。」
そして、もっと再生回数が増えるタイトルの付け方がある、
と教えてもらったが、今日のタイトルは「そこそこ」にした。
そんな話だった。
今年は新NISAに株高、外貨投資をしていると円安も加わり、
資産を「もっと」殖やしたい!という欲に惑わされやすい環境。
だから今年の投資姿勢としては、
- すでに投資済みの資産が殖えるだけいいじゃないか、
- ドルの定期預金金利5%で充分と自分に言い聞かせ、
- 新規投資は控えめに(※上半期のNISA…積立枠はゼロ、成長枠は米国債ETFのみ)
というようなことを貫いている。
「そこそこ」でいいのだ。
オマケでアダム・スミス「国富論」にこんな一節がある。
「健康で、負債がなく、良心にやましいところのない人に対して何をつけ加えることができようか。この境遇にある人に対しては、財産のそれ以上の増加はすべて余計なものだというべきだろう。もし彼が、それらの増加のために大いに気分が浮き立っているとすれば、それはつまらぬ軽はずみの結果であるに違いない。」
簡単にまとめると、
果たして自分にとって、どこからが幻想なのか?
「そこそこ」のラインを考え続けなければ、
思いがけない不運に見舞われるのが投資の世界なのだ。
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