名刺交換儀式は環境問題。コロナを機にやめるべきだったが…

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日本人の名刺大好き問題

COVID-19襲来以降、不要になっていた名刺交換の儀式が復活してしまった。

日本は世界一の名刺消費国と言われていて、
1日に約3,000万枚、1年間にすると約100億枚も使用しているという。

これはかなりの環境破壊につながっていて、木材伐採の問題はもちろん、
紙の原料となる木材パルプの製造時に水資源の浪費にもつながる。

石灰石が原材料のLIMEX名刺を販売する株式会社TBMが、
紙と比較して、名刺100枚あたり約10リットルの水消費を削減できる、
と主張しているので、年間100億枚となると、とてつもない水の消費。

そういえば昔、こんな話を目にして驚いて、

「2025年までに地球人口の3分の2が水不足の危機に陥る」
-国連食糧農業機関(Food and Agricultural Organisation)2007年3月発表

日本の水資源について調べてみると、降水量が多いから忘れがちだが、
1人あたりの水資源量を算出すると、決して豊かではない。

関東地方に絞って算出すると、北アフリカや中東と同レベルだったりする。


水循環白書(令和4年度版)P46より

では紙の名刺をLIMEX名刺に代えればいいかというと、また別の問題。
紙ゴミに混じって捨てられてしまうことが多く、リサイクル業者の迷惑に。
結局、エコ素材の名刺を作る、というところに逆戻りしてしまう。

NPOの運営に携わっていることもあり、どうしたものかと悩んでいたので、
COVID-19を機に名刺交換文化がなくなればいいなと願っていたが…。
会社訪問やら会場でのイベントの再開と共に復活してきているようだ。

名刺の代替手段を求めて

とはいえ世間はどうあれ、明らかな問題を知りながら流されるのは嫌だ。
抵抗の手段を探しているうちに、こんなサービスに出会った。

https://prairie.cards/

SuicaやPasmoのようなカードを一枚もって、
スマホをかざしてもらうと、自動的でプロフィールページに飛べるもの。
プロフィールはいつでも最新のものに書き換えられる。

とりあえず嫌がられてもこういう代替手段を使っていこうと思う。

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