知的好奇心の衰えに抗う

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世の中が複雑になればなるほど、何が将来に役立つか分からない。
だから一見無駄に思われるような知識や経験が重要になってくる。

そんな混沌の中に飛び込むために不可欠なのが知的好奇心だが、
歳を重ねるにつれて衰えてしまうのは、脳の宿命のようだ。

「好奇心の衰えは、脳の発達過程に原因がありそうだ。幼児の脳は大人の脳より小さいが、大人よりはるかに多くの神経結合を形成している。ところが配線は混沌としていて、大人の脳に比べて神経細胞同士のつながりが非効率的だ。したがって、幼児が外界を認識する能力は無限であると同時に、ひどく無秩序である。子どもたちは周囲の環境からさまざまな情報を集めながら、有益かつ信頼性の高い法則を見いだし、それが強化されて知識や信念となる。その過程で情報が神経経路を伝わる速度は増し、信号の受け渡しは円滑になるが、あまり使わない経路は退化していく。」(イアン・レズリー「子どもは40000回質問する~あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力~」

効率性の追求はある程度のところまでは極めて重要だ。
大人になっても好奇心のまま天真爛漫に振る舞えば、
社会不適合者として、居場所を見つけるのが難しくなる。
でも歳とともに一度身につけた思考習慣に依存してしまうと、
気が付いたときには時代に取り残されて、どうにもならなくなる。

では好奇心と効率の中庸、いいあんばいを保つにはどうすれば?

私が実践している方法は、やっぱり読書なのかな。
分野が偏らないように常に意識しながら本を選んでいる。
そして自分だけの情報宇宙を作って、
そこに輝く星々を線でつないで勝手に星座を作っていく。
そうやって知的好奇心が逃げていかないように捕まえている。

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