ビジネス書は後知恵バイアスとハロー効果だらけ

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ダニエル・カーネマンファスト&スローは、
その内容の記憶が薄れてきたら繰り返し読むべき一冊。
先ごろ出版された続編「ノイズ」を読む前の復習にもいいだろう。 

いわゆるビジネス書には大きく分けて二つの種類がある。

  • 経営者または企業の成功と失敗の物語
  • 成功した企業とさほどでない企業を比較分析する(有名な例は「ビジョナリー・カンパニー」)

私も10年前までは、株式投資のヒントを求めて好んで手に取り、
大きな勘違いをして、MBAまで取得するという若気の至りもあった。

「人間の脳は、平凡な出来事、目立たない出来事は見落とすようにできている。現に起きた重要な出来事の多くが選択を伴っていたという事実を読むと、ますますあなたは能力の果たした役割を過大評価し、結果を左右した運の役割を過小評価するようになる。」

私たちは何か目立って優れた点あるいは劣っている点を見つけると、
その他の面の評価もそれに合わせて推測してしまうのだ(ハロー効果)。

そして手持ちの情報が限られている方が物語を紡ぎやすい。

「人間の脳の一般的な限界として、過去における自分の理解の状態や過去に持っていた自分の意見を正確に再構築できないことが挙げられる。新たな世界観をたとえ部分的にせよ採用したとたん、その直前まで自分がどう考えていたのか、もはやほとんど思い出せなくなってしまうのである。」

こうした過去の認識に対する錯覚により、未来も予測できると錯覚する(後知恵バイアス)。
経営者の強い信念のようなものも、未来の予測精度を保証するものではない。

ゆえにビジネス書は小説と代わらない創作物にすぎない。
現実の未来に役立てようなどという錯覚に陥らないように注意したい。

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