地産地消の定義(日本サステイナブル・レストラン協会)

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昨日、日本サステイナブル・レストラン協会(SRA)のセミナーを視聴していて、
地産地消の定義って距離で表すとそうなるんだ、と思ったけど、
よくよく地図を確認してみると、なんだかモヤッとしてしまった話。

「SRAでは、店舗のある地域の生産者が生産した食材を地産とし、レストランから80キロ以内、東京23区内のレストランであれば160キロ以内で生産されたものとしています。」

たとえば東京駅を中心に80キロと160キロの円を地図に描くと結構狭い。

普段食べている東都生協や大地を守る会で届く野菜・果物は、
この円の外の産地のものがほとんどだから、ちょっと厳しすぎる気がする。
そもそも鰹節と昆布が手に入れられないから出汁がひけないし・・・
この基準では懐石料理は全滅確定。

もしかするとサステイナブル・レストラン協会は欧州発のものだから、
距離の感覚が欧州仕様で日本とそぐわないのではと。

下記は「The True Size Of …」を使った欧州との国土比較だが、
日本の国土は東西南北への広がりは欧州のどの国よりも大きい。

日本が遅れてるからと海外から基準を持ってきて当てはめようとする話は数多い。

食の世界では、古くは羊肉でだしを取った煮こごり「羊かん」の変身から、
近年の「箸」で食べる「たらこスパゲッティ」まで、
舶来の食文化に日本独自の編集を加えてきた歴史がある。

海外の文化を普及させるには、横から横へ情報を流すだけではなく、
日本の状況に合わせて編集を加えることが重要なのだろう。

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