17世紀の小氷期とパンデミック

この記事は約1分で読めます。

歴史的な気候変動は、主に太陽の黒点活動や火山の噴火で説明されるが、
興味深い説をチャールズ・C・マン1493の記述に見つけた。

2003年に古気候学者ウィリアム・F・ラディマンが発表した説で、
1550~1650年あたりの小氷期はパンデミックに原因があるという。

コロンブスがアメリカ大陸に到着(1493年)して以降、
ヨーロッパから持ち込まれた天然痘やハシカにより先住民社会が崩壊。

「1500年当時の世界人口は約五億人と推定されている。このうちの約8000万人(4000万人から1億人まで各説がある)が南北の新大陸に住んでいたとみられる。それがコロンブスの到着後わずか50年で1000万人に激減してしまった。」(石弘之「感染症の世界史」

森を切り開いて農地を開く先住民が激減した結果、
アメリカ大陸の大部分で樹木の生長が旺盛になり、森林が自然状態へ回帰。
大気中の二酸化炭素が減少したことで、寒冷な気候が出現したというのだ。

たしかにこの時期の気候変動と太陽活動について調べてみると、
太陽活動では説明できない気温の急低下が見てとれる。

しかし現代の地球温暖化の解決策がこれになってしまうのは嫌だな…。

コメント