別冊ele-king「アメリカ」に掲載されていた、
大澤真幸さんのインタビュー記事にこんな一節があった。
「通常は信仰心、宗教への熱心さと経済的な豊かさには逆相関があります。近代化して豊かになると信仰心が薄れていくのがほとんどの国のあり方です。アメリカは世界一豊かな国なので信仰心は一番低いはずなんですが、じっさいは豊かではない国とおなじくらい極端に信仰心が高い。」
なんだそれは?と気になって、関連書を読み始めたところだが、
長い旅になりそうなので、適宜メモをまとめておこうと思う。
最近読んだ本のリストは、
- 別冊ele-king「アメリカ すでに革命は起こっていたのか」(2025)
- 会田弘継「それでもなぜ、トランプは支持されるのか」(2024)
- 橋爪大三郎「アメリカの教会」(2022)
- 松本佐保「アメリカを動かす宗教ナショナリズム」(2021)
統計関連
- アメリカの成人の4分の1が福音派プロテスタントで1番多く、カトリック(約20%)、主流派プロテスタント(約10%)と続く。
- 毎週教会に通う人は西欧諸国では約10%だが、アメリカでは約40%と言われる。
- アメリカにはメガ・チャーチと呼ばれる巨大な教会(収容人数2,000人超)が1,500存在。うちトップ50は毎週1万人以上の信徒を集める。
- ただし無神論者と答える10~20代の若者が増えつつあり、現在は人口全体の3割は無宗教。
メガ・チャーチのトップはレイクウッド教会(テキサス州ヒューストン)。
収容人数は43,500人で、毎週満員になるほど人が集まるのだとか。
Jリーグだと浦和レッズの平均観客動員数が35,000~40,000人くらい。
あの熱狂的なサポーターを上回る数が毎週、教会に集まるのか…。
バイブル・ベルト
- アメリカ中部・南部のキリスト教信仰が厚い地帯を指す
- キリスト教福音派の比率が人口に対して高く、キリスト教原理主義的な地域で、進化論の否定し中絶を非合法化する州もある
- 原理主義者である福音派を含む保守層にとって、同性婚などLGBTの権利を認めることは、キリスト教の伝統的な道徳観に基づく信仰の自由を妨げるもの
トランプ登場以降「ラスト・ベルト(錆びついた工業地帯)」
という言葉を見聞きする機会は増えたが、バイブル・ベルトは知らなかった。
大統領選の際に福音派がトランプ支持という話もあったが、
- PC(political correctness/差別や偏見を含まないように表現や用語に注意すること)
- DEI(Diversity, Equity and Inclusion)
といった思想に反旗を翻すトランプの姿勢にぴったりはまる。
またオバマ時代の医療保険制度改革(オバマケア)が批判される理由は、
チャリティーは自発的に行われなければ無意味だから、
税金で徴収されるなんてとんでもない、という宗教的な背景もあるらしい。
また教会にとってみれば、政府による領域侵犯。

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