サウジに投資してイスラム金融の基礎を学ぶ

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私の中で社会観察の投資枠みたいなのがあって、
SBI サウジアラビア 株式上場投信」を買ってみた。

もともとガザ侵略が最悪期を過ぎたら中東にと考えていたのと、
こんなETFが東証に上場してるんだ、というもの珍しさから投資。

このETFはMSCIサウジアラビア・インデックスに連動とのことで、
きっと石油関連の会社が多いのだろうなとレポートを見てみると、
ポートフォリオの約4割が銀行。なんかイメージと違う。

それならたまに耳にする「イスラム金融」を学ばなければと、
国際通貨研究所イスラーム金融とは何かを読んでみた。

絶対に頭に入れておきたいイスラム金融の根幹は、
リバー Riba」と「ガラル Gharar」の禁止。

リバー(利子・不等価取引)の禁止

  • 無利子ローンのみが許可される
  • 利子が不等価取引に該当するため、利子のついた貸付は禁止
  • 信用取引もリバーに反するため禁止

ガラル(不確実性)の禁止

  • 資金使途を特定することが融資の前提
  • 投機的な金融派生商品などは禁止
  • イスラム銀行と事業者が利益・損失を共有する
  • 銀行が顧客の代わりに商品を仕入れ、それに利益を上乗せして販売する形での取引を行い、事業が失敗した場合は銀行も損失を共有する

つまりイスラム世界では金融業が実体経済以上に膨らんでいって、
後始末が大変になるような事件が起こりにくいことになるかな。

イスラム圏の金融機関は、欧米よりも業績の変動は抑えめで、
増加が見込まれるイスラム教の人口とともにゆるやかに成長していく、
そんなイメージを持っていればいいのだろうか。

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