絵と文字を混ぜ合わせる日本の美意識

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高階秀爾「日本人にとって美しさとは何か」を読んでいて、
日本の文字と絵の融合に言及した部分が面白かったのでメモ。

伊勢物語・第9段

東下りで三河の八橋で詠んだ歌。

らころも

つつなれにし

ましあれば

るばるきぬる

びをしぞおもふ

最初の一文字を取り出すと「かきつばた」。
燕子花図屏風を代表とする同種の作品はすべてこれが題材。

舟橋蒔絵硯箱

船橋模様に源等の和歌

東路の 佐野の船橋 かけてのみ 思ひ渡るを 知る人ぞなき

初音蒔絵手箱

源氏物語の初音の巻を蒔絵に。

年月を 松にひかれて 経る人に 今日鶯の 初音聞かせよ

絵と文字の融合が起きる背景は?

  • 西欧文化圏…絵は柔らかい筆、文字は硬い尖筆で使い分け(絵と文字は別のジャンルという認識)
  • 日本…絵も文字も筆一本で描く

中国にも「書画」というジャンルがあり、漢字が象形文字由来なのが背景?

唐代には遠目に見ると仏様や仏塔の絵に見えるが、
近づいてみると小さな文字で経文が書かれている作品がある。
日本にも伝わり、鎌倉時代の作品「金字宝塔曼荼羅」。

近年の日本

上記のような伝統の延長線にあるのが、

  • 画中の文字利用が多彩な日本の漫画
  • インターネット初期にメールで多用された絵文字
  • LINEのスタンプ
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