気候変動の日本史

日本文化探究の旅

新原・奴山古墳群を訪ねて(福岡県福津市)

福岡で新原・奴山古墳群を観賞してきた。宗像大社の近くの古墳をということで深く調べもせずに立ち寄ったが、50基近い古墳が現存する福岡県内でも有数の古墳集中地帯だったようだ。地面の膨らみを見つけると、なん...
お薦めの本

噴火が誘発した飢饉と革命/上前淳一郎「複合大噴火」

Wikipediaの「火山噴火の歴史」を眺めていると、2014年以降、世界で火山の噴火が増えているように見える。Volcano Discovery には世界の噴火状況が一目で分かる地図もある。景気の循...
新古今和歌集

新古今和歌集の七夕の和歌が涼しげ。でも当時の気候と合わない?

旧暦の7月7日は今の暦では8月頃に該当する。よって立秋後ということで七夕は秋の行事とされる。鎌倉時代初期の1216年に成立した新古今和歌集には、下記のような涼しげな七夕の和歌が並んでいるが…七夕の 天...
日本の歴史と文化

鎌倉幕府は寒冷化による海面低下で敗北

新田義貞による稲村ヶ崎からの海岸線突破。それが海と山に囲まれた鎌倉攻略のポイントだった。この時の有名な逸話が「太平記」に残されている。「仰ぎ願はくは、内海・外海の龍神八部、臣が忠義を鑑みて、潮を万里の...
古今和歌集

散る紅葉が冬にずれ込む新古今和歌集

秋は紅葉の季節。温暖化で2050年の京都の紅葉の見頃はクリスマス頃?なんて予測もあるそうだが、そのつながりで気になること。平安時代の後期1000~1200年頃の京都は暑く、冬に池にはった氷を採取し、山...
日本の歴史と文化

源氏の復興と奥州藤原氏の繁栄は温暖化の恩恵

温暖だったと思われる西暦1000~1200年に着目し、歴史や古典と気候変動を掛け合わせる遊びの第三弾。 夕立の和歌。平安末期の気候は今と似ていた? 紅葉の和歌に起きた異変は温暖化の影響か?平安末期を天...
めくるめく和歌の世界

紅葉の和歌に起きた異変は温暖化の影響か?

古今和歌集(905年)にはなかった夕立の和歌が、新古今和歌集(1205年)に現れる背景は温暖化では? 夕立の和歌。平安末期の気候は今と似ていた?というのが前回の話だった。そういえば夕立の和歌だけではな...
新古今和歌集

夕立の和歌。平安末期の気候は今と似ていた?

夕立の多い季節。昔の人たちはどんな感じで空を眺めていたのかな?和歌をたどってみると、少し奇妙なことが分かった。新古今和歌集以前に夕立の和歌がほとんどない。まずはその新古今集(263)から西行法師の一首...