前回の続き。
ライブドアの粉飾決算の1つは、投資事業組合での利益を売上にのっけてたこと。
そんなわけで粉飾のあった16年9月期前後1期の単体決算データを並べてみると、
まさに16年9月期の売上高が異常値で、利益率も極端に変動してたんだ。
細野祐二「法廷会計学vs粉飾決算」では、この粉飾を精細に分析する中で、
「およそどのような事業でも、粗利率は事業の構造的採算性そのものなのであり、よほどの構造変化でもない限りここまで大幅に変動するものではない。」
つまり、売上高利益率の上昇を、ただ喜んでばかりはいられないってこと。
有価証券報告書内にその理由等が書かれていない場合は、少し疑った方がいい。
教訓その2 売上高利益率の急変動に気をつけろ。
コメント
粗利益が前年比10%超の上昇というのは異常ですね…。
投資先企業の財務諸表は複数年で見る必要があるというのは、並べてみれば上の様な異常値にも早期に気づける可能性があるということですね。
でも粉飾決算に気づくは、やっぱり難しいかもしれないなぁと思い、今日の記事を書き始めました。