タイトルにひかれて、ノルベルト・ボルツ「意味に餓える社会」を読んだ。
内容がむずかしすぎたから、理解できた部分で、私なりにまとめてみると。
ボルツの定義する「意味」とは、「複雑性の自己記述」。
複雑な仕組み自体に、不確実や偶然が複雑にからみあっていて、
そこから生まれるのが「意味」ということだろうか。
でも、私たちは単純化することでしか、世界の複雑性に答えられない。
そこで逃げ道として統計を持ち出して複雑性を理解したつもりに。
こうして今の社会は「意味」を見失った。
こんなとこだろうか。
たしかに確率・統計を用いた社会の単純化は本当にわけがわからない。
最近では「首都圏の大地震の確率は30年以内で70%」って一体なんだ?
誰がこんなヘンテコな社会の礎を築いてしまったのか?
ナポレオンが統計局を設置し、国家運営に取り込んだのがきっかけみたい。
数字をいじって、複雑な世界を分かったつもりのナポレオンは、
まさしく「裸の王様」だったのかもしれないね。。。
そして「○○の意味」なんてもの追い求めることは、やはり無意味なのだろう。
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