「3、4時間戦えますか?」と問いかけるリゲインのCM。
今の若い人は知らないだろうが、1990年前後のバブルの頃は、
「24時間戦えますか?」と歌っていたのだ。
世の中ずいぶん変わったんだなぁ…。
その一方で全然変わらないなぁ…としみじみ思うことも。
「24時間戦えますか?」のCMが流れていた頃は、
湾岸戦争(1990~91年)の時期に重なり、
自衛隊をペルシャ湾の機雷掃海に派遣するかどうかが議論に。
当時小学生だった私の周りでは、
海外派遣は勇気のしるし。武器を持たずに戦えますか?
フセイン、フセイン、イラクのフセイン。
なんて替え歌が流行っていたよ。
最近も「集団的自衛権の行使容認」という発表をしたものの、
そもそも憲法9条に、
- 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
- 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
とある以上、なんだか訳が分からない。
自衛隊が憲法と日米同盟の間をさまよう形は今も昔も同じ。
でも善悪・白黒に境界をひかずに矛盾を抱えたまま走れるのは、
最近失われつつある、日本の伝統的な方法だったりする。
- メビウスの輪をとりもどせ!(13/08/04)
さらに憲法9条はアメリカから押しつけられたものではなく、
- 平和憲法は日本史の集大成(13/10/19)
だから、憲法改正なんて考えず、今のままがちょうどいい。
隣国の状況に応じて、憲法に寄ったり、アメリカに寄ったり。
今後もそんな調子で続いていくんじゃないかな。
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