洗足池の周辺に住み続けて20数年。その中で気づいたのが表題のこと。
1990年代に入ってからかな、大田区による池の整備工事が始まって、
浄化装置がつけられたりする以前は、本当に汚い池だった。水が緑色で濁ってた。
小学生の頃は「勝海舟が緑色のバスクリンを入れたからこんな色なんだ。」
とか勝手に噂をしたものだ。(洗足池には勝海舟のお墓がある)
その当時、池を取り巻く環境はヒドイもの。
犬のフンがたくさん転がっていて汚いし(遊んでケガしたら破傷風になった子供も)、
暗くなったら痴漢が出ると有名だったし、1980年には有名な殺人事件も起きた。
お花見の時期にはそこらじゅうにゴミが散らばってた。(←現在もやや問題あり)
しかし、池の水がきれいになるにつれて、周辺の風景も徐々に変わり始めた。
今ではかつての池とそれを取り巻くすさんだ環境はどこへやら。
水がきれいになるだけで、人の心はこんなにも変わるものなんだ、となだんか感心。
きれいな水が人の心を清くしたのか、きれいな水そのものに清い心が宿るのか、
なんてことは私の頭で考えてもパンクしちゃうからとりあえず置いておこう。
日本には昔から水を大切にするって心があった。(高度成長期には乱れたが…)
そのおかげで、精密機器、最近では汚水処理の膜といった技術が発展してる。
新興国に投資を考えたら、その国の水への姿勢も考慮したいと思うのだった。
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