とある平安貴族(在原業平?)の恋を中心に描かれた「伊勢物語」。
その結びの第125段から。
むかし、男、わづらひて、心地死ぬべくおぼえければ、
ついに行く 道とはかねて 聞きしかど 昨日今日とは 思はざりしを
最後は誰もが死ぬって分かっていたけど、まさか昨日今日のこととはね…。
ねたましいほど恋多き人生を送った、主人公の最後の一句がこんなの。
そして、吉田兼好「徒然草」第155段。
生・住・異・滅の移り変はるまことの大事は、猛き河のみなぎり流るるがごとし。しばしも滞らず、直ちに行ひゆくものなり。されば真俗につけて、必ず果たし遂げむと思はむことは、機嫌を言ふべからず。
人生において本当に大事なことは、一瞬に過ぎていっちゃう。
必ず成し遂げたいことがあるなら、タイミングがどうこう言ってる暇はない。
年末だから1年を振り返って、ちゃんと反省したい。
私が今年もやり残したことはもちろん…、その話は大晦日にでも。
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