嫉妬されるのは、あなたが幸福な証。

この記事は約2分で読めます。

結婚式を前に知人と面倒なことに…どうすれば?

そんな悩みを聞いたけど、嫉妬ばかりはどうにもならない。

嫉妬で幸福になる人なんて誰もいないのだけど…

総じて、普通の人間性の特徴の中で、ねたみが最も不幸なものである。ねたみ深い人は、他人に災いを与えたいと思い、罰を受けずにそうできるときには必ずそうするだけでなく、ねたみによってわれとわが身をも不幸にしている。」(ラッセル「幸福論」第6章より)

こればかりはどうしようもない。

社会で一般的に「成功」とされるものを手にするたびに、

それまでの人間関係の多くは破綻するものだ。

嫉妬されるのは自分が幸せな証だ!と開き直るしかない。

そして成功後も変わらず接してくれる友人が1人でもいれば、

素晴らしい友人に恵まれたことに心から感謝すべきだろう。

多くの人と適当に付き合って薄っぺらい人生を送るより、

少なくても確かな信頼関係を築けた人生に価値があるのだから。

たとえ嫉妬を受けたとしても、心の内にしまうべきだ。

噂話や人の批評は失うものが多く、得られるものは何もない。

兼好法師「徒然草」のなかにも、そんな教えが説かれている。

世間の浮説、人の是非、自他のために、失多く、得少し。これを語る時、互ひの心に、無益の事なりといふ事を知らず。」(徒然草164段)

私にも他人からの嫉妬や悪口が気になる時期があった。

当時は人から良く見られたいって気持ちがあったから。

名利に使はれて、閑かなる暇なく、一生を苦しむるこそ、愚かなれ。・・・誉むる人、毀る人、共に世に止まらず。伝へ聞かん人、またまたすみやかに去るべし。誰をか恥ぢ、誰にか知られん事を願はん。」(徒然草38段)

あなたを誉める人もけなす人も、遠からずこの世を去ってしまう。

あなたの評判を伝え聞いた人も同じくこの世を去っていく。

誰に対して自分を恥じ、誰に対して自分を認めて欲しいと願うのか?

名誉や利益に心を乱されるのは愚かなことだよ、と兼好法師は説く。

嫉妬を受けることで心が強くなる。

だからより幸福になるためのありがたい贈り物。

今はそんな風に捉えている。

コメント