鰹節を削ってみたい!って夢が実現。
削り器はあったけど、鰹節本体を見つけるのに苦労した。
全然キレイに削れず、これじゃ魯山人に怒られちゃう。
「どんなふうに削ったのがいいだしになるかというと、削ったかつおぶしがまるで雁皮紙のごとく薄く、ガラスのように光沢のあるものでなければならない。こういうのでないと、よいだしが出ない。削り下手なかつおぶしは、死んだだしが出る。生きたいいだしを作るには、どうしても上等のよく切れる鉋を持たねばならない。」
---北大路魯山人「だしの取り方」
我が家は普段、茅乃舎(かやのや)を使っているのだけど、
こんな削り方でも味噌汁の風味が格段に良かったよ。
後で削り方の方向がおかしかったことに気がついた。
時間があるときはちゃんと鰹節を削るようにしたいなぁ。
どんなに忙しくても「ほんだし」みたいなマズイのは嫌だ!
オマケで鰹と日本の食文化について。
古くは大宝律令(701)や延喜式(927)で税の対象物として、
- 堅魚…鰹を干したもの
- 煮堅魚…鰹を煮てから干したもの
- 堅魚煎汁…煮堅魚の煮汁を煮詰めた調味料
の記述が残っている。
ただし料理に使っていたのかどうかは不明。
- 料理書に「花鰹」の文字が登場するのは15世紀
- 鰹節が現在の形(焙乾製法)になるのは18世紀
ちなみにイブン・バットゥータの「三大陸周遊記」(1355)で、
モルディブで鰹の加工品に出会った旨の記述があり、
日本の鰹節の起源はモルディブにあるとも言われてるらしい。
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