GRIガイドラインが望む、報告書の想定読者

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GRIガイドラインって知ってる?

CSRレポートや環境報告書を作成するための国際基準。

先日、報告書に開示すべきとされる項目に対して、

個人投資家の視点で意見する、なんてことを経験した。

(その連載記事を後日、ブログへ寄稿してもらう予定)

その際に知って驚いたのが報告書の想定読者が、

マルチステークホルダー」とされていること。

投資家だけでなく消費者や取引先、従業員にいたるまで、

多様な利害関係者への報告書としなさい
、ということだ。

なるほど、これが原因なのか。

投資家の視点で読むとモヤッとするレポートに出会うのは。

そして誰に読ませたいのか? 焦点がぼやけたものも多い。

今の世の中で不可欠な知性のひとつは、

氾濫する情報をいかに取捨選択し、編集していくか?

そう考える私にとって、

「モヤモヤレポート=長期投資に不向きな企業」

という判断になってしまうわけで。

だから目次で「投資家の皆様へ」と分けたりして、

読者をうまく誘導しないと、手間をかけて作っても、

「この企業は横並び思考で作ってるだけなんだな」

などとバッサリ斬り捨てられることに…。

でも自分のことに置き換えると大変…、としみじみ思う。

逢う人すべてに一期一会の心がけ、というのは難しいから。

誰にでもいい顔したい!みたいのは、20代のうちに捨てたよ。

八方美人と多重人格が裏腹の関係に近いことを考えれば、

報告書の想定読者はある程度、絞った方が良いのでは?

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