モーニングスターの朝倉智也氏が金融庁の金融審議会に提出した
「投資信託に関する現状の課題と対応」(PDFファイル)がスゴイ。
こんなの発表したら、大手金融機関から圧力かかるんじゃない?
ファイルも消されてしまうかもしれないからダウンロードはお早めに。
スライド24~26ページに示される通り、ファンドの手数料は上昇中。
世界中が低金利の中、投資家の資産から初年度4%超を奪い取る…
顧客利益は完全に無視。こんなビジネスが成立する摩訶不思議。
「震災復興」というフレーズですら、手数料稼ぎの道具にしているのでは?
という疑問を感じさせられる現状では、自浄努力を望むのは無理だろう。
もしも、スライド20ページで指摘されている通り、
販売会社と運用会社の系列構造に諸悪の根源が存在するのなら、
「系列運用会社の商品を窓口販売することを禁ず」
という法規制で、投資家保護を図るべきなのだ。
誰だって良心が痛むような商売に関わるのは嫌なもの。
それじゃあなぜ、このようなことになってしまったのだろう?
金融機関・従業員の数が多すぎて、現状維持が困難だからでは?
法規制をきっかけに、業界再編を促すのもいいかもしれない。
法規制に頼らずとも、業界再編の時はやってくるだろうから、
大量採用が行われた2006年前後に金融機関に入社した若い人は、
もしものときに柔軟に対応できるよう、準備を怠らないようにね。
コメント
あれこれ試行錯誤しながら投資に取り組み始めている者です。
投資信託の手数料の高さと売り方の酷さ(顧客利益は置去り)
については調べるうちに耳にしておりましたが、こうして
モーニングスターの朝倉様から金融庁に問題提起されてたとは
驚きました。
この記事で現状の再確認と貴重な情報得られた事感謝いたします。
個人投資家ってラベルを貼られたとき「投資」に対するイメージがあまりよくなくて困るんですよね。それは投資信託にまつわる悪徳商法が関与しているのが明らかだから、どうにか改善してもらいたいものです。
その解決策を提示する!とまではいかないまでも、こんな個人投資家の想いを訴えるセミナー開催を企画中です。実現したらブログでお知らせしますので、都合が合えばぜひお越しください。
返信いただきありがとうございます。
確かに今の日本において、「投資」に対するイメージは
あまりよくないですよね。投資と聞いて思い浮かぶのが
株で大儲けor大損した話だったり、投資信託の悪徳商法
での金融機関がいいように金を弄ぶイメージだったり、
村上ファンドやライブドアのバブルの時のような派手な
投機の話題だったり。
何かと話題になるヘッジファンド等の投機の話と投資の話
が混同されてしまうのははさておいて、一般個人が投資に
ついて知ったり、実際に触れるとっかかりとも言える投資
信託の窓口が、「一般人の金をいいように口車に乗せて
金だけ取っていく」営業では、投資について興味持った
人手さえ悪いイメージを持つのは当然の結果です。
私もそんな状況に悶々としていたので、個人投資家の
セミナーの企画は興味あります! まろさんのブログ
興味深いし読んでおりますので、お知らせ見つけて都合
が付くようならぜひとも参加したいです。
きがつけばすっかり長々と・・・失礼しました。
セミナーの方は今週あたり最終的な結論が出るかなと。
ちなみに「投機」って言葉も本来、仏教用語で悪い意味じゃないんですよ。
→http://www.pixy10.org/archives/1027275.html