難しくてなかなか読み進めることができないけど、
「数学者の哲学+哲学者の数学」という本がかなり興味深く、
読み終えたら「今年最高の一冊!」と紹介することになるかと。
P168~170で紹介されている「宇宙」の言葉の変遷がおもしろい。
当初は"cosmos"とつづっていた言葉が、"universe"になり、
現在では"space"と移り変わり、その背景の意味は、
- コスモス…天体の運行の美しい秩序
- ユニバース…統一された全体、普遍性
- スペース…空虚な空間に物質的な実体が点在
ニュートン力学の決定論が物理学を支配していた頃は、
宇宙を表す言葉は「コスモス」や「ユニバース」がふさわしかった。
でも量子論以後は、秩序、統一、普遍が似合わなくなった。
※関連記事…哲学や物理学から投資理論を読み直す(12/06/13)
語源とか言葉の変遷って歴史が詰まってておもしろい。
ちなみにこの本ではコスモスとカオスが反対語であることから、
「カオスからコスモスを作る」のが コスメティック
なんて女性から怒られそうな話も…。それは言わないお約束(笑)
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