フランス料理で一番好きだった乃木坂の「FEU」が6月末に閉店。
2018年7月に初めて訪れてから、今までに7回美味しくいただいた。
夏は駅近の店で食事をしたいな、という不純な動機からたまたま出会い、
「この値段でこの料理は素晴らしい!」と感動して通うようになった。
またフレンチなのにあっさりしていて食後に重みを感じないことから、
2019年の母の誕生日には、ここでお昼ご飯をいただいたりもした。
COVID-19襲来の以前から、レストラン・ウエディングが収益の柱だった店は、
数年前から徐々に経営が苦しくなっていたのではないかと思う。
私が株式投資で大失敗した「ひらまつ」が、2016年にホテル事業に乗り出したのは、
利益率の高かったウエディング事業の見通しに暗雲が立ちこめたから。
(ホテル事業に絡んで引退したはずの創業者にお金を使い込まれる事件へ…)
そういえば東急大井町線沿線で育った私にとって、名店と言えばここ!
という存在だった九品仏の「ラ・ビュット・ボワゼ」も昨年6月末に閉店。
あそこは建物老朽化も原因だったと思うが、早々に継続をあきらめてしまった。
FEUの割安感はウエディング事業の高利益率に支えられていたのかも。
また他店に比べて料理の提供テンポが絶妙だったことから、
厨房では常に披露宴仕様の数の料理人が働いていたのでは?
おそらくこのような背景から、開店40周年を迎える老舗であっても、
持ち堪えることが難しかったのだろう。残念だ。。。
FEU歴代シェフ
- 吉田実生(1980~)
- 白鳥恒夫(~)2013年まで「しらとり」(世田谷区上町)
- 谷川貴俊(~)
- 三上敏行(~1994)現在は「ビストロ・ミカミ」(中目黒)
- 森本秀和(1994~2001)2015年まで「レストランサリュー」(恵比寿)
- 下村浩司(2001~2006)現在は「エディション・コウジ シモムラ」(六本木一丁目)
- 松本浩之(2006~2018)現在は「東京會舘」(丸の内)
- 宮内信一(2018~2021)
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