テニスン「ユリシーズ」

リーマン・ショック後のアメリカの動向を見つめていたとき、
ふと出会い、ここで紹介したテニスンの詩「ユリシーズ」の一節。
よく分からないけど、最近アクセスが急増しているので再編集。

Thongh much is taken, much abides ; and though
We are not now that strength which in old days
Moved earth and heaven ; that which we are; we are
One equal temper of heroic hearts,
Made weak by time and fate, but strong in will
To strive, to seek, to find, and not to yield.

 多くは奪われたが、残されたものも多い。
 かつて、天地を揺るがした力強さは今はないが、
 今も変わらず英雄的な心を抱いている。
 時の流れと運命により弱くはなったが、
 努力と探求心、そしてあきらめぬ意志は強い。

ナポレオンが国家運営に統計データを持ち込んでからだろうか。
私たちは何かもかも「正常」と「異常」とに分けたがるようになった。
今は「成長」と「停滞」、「勝ち組」と「負け組」の仕分けがブームだ。
こういうものに囚われると世の中がさっぱり見えなくなる。
歴史の動向は「負け」の中にこそ潜んでいるのだから。

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