人はなぜ運を軽視するのか?/ロバート・フランク「成功する人は偶然を味方にする」

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統計数理研究所が実施している「日本人の国民性調査」の中で、
「努力は報われるか?」という質問に対し、
日本人の7割近くは「努力すればいつかは必ず報われる」と答えるという。

私たちは成功したときは自分の努力や才能のおかげと過信し、
運や偶然を成功の要素として見落としてしまいがち。
それはなぜなのか?

ロバート・フランク「成功する人は偶然を味方にする」では、
その理由をふたつあげられている。

利用可能性ヒューリスティック

利用可能性ヒューリスティックとは、
私たちが思い出しやすい事柄を優先して世界を理解しがちなこと。

ダニエル・カーネマン「ファスト&スロー」の12章にも詳しい説明があるが、
背中を押してくれるものよりも、行く手を阻むものの方が意識に残りやすい。

だから運よりも努力して手に入れた才能を成功に結びつけたがるのだと。

そして著者は自らの成功を幸運によるものと認識している人ほど寛大で、
税金に不平を言わず、寄付もいとわないことも指摘している。

日本に寄付が文化としてイマイチ根付いていないように思えるのは、
運を軽視し、努力を重視しすぎだからなのだろうか。

運を軽視した方が成功しやすい?

運が重要だと信じる人は努力しない口実を考え、すべてを運まかせにしてしまう。
だから運の重要性を否定した方が、成功に必要な努力を続けやすくなる
と著者は言う。

世の中は運次第と思っている私も努力を否定する気はなく、
「努力とは幸運に出会う確率を高めること」だと考えている。

努力に見合った成功など得られるものではなく、
努力の半分以上が無駄に終わるとあきらめている。
ただし努力のどの部分が無駄なのかは分からない。

また努力と言っても、確固たる目標や夢は向かうことではない。
人生山あり谷ありだから、希望は簡単に失望へ変わりやすい。
だから「努力とは楽しめることを探し続けること」とも言える。

失敗しても、しなやかに編集し直し、ふたたび前を向く。
この世界に絶対的なものはないから、前後が矛盾してもいい。
何かに興味を持ち続けるうちに、思いがけず幸運と出会うものだから。

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