最近、若い世代の関心が高いこともあり、
雑誌等で表題のような特集を見かけることが増えたように思う。
でもなんだか違和感を覚えることがある。
私の中では大前提として、
- 個人の資産形成という土台があってこそ、
- 社会性を意識した投資やお金の使い方が実践できる。
なのだけど、
1.の土台なしに2.だけを強調するのはどうなのかなぁと。
私自身も株式投資をはじめて7,8年経って、
運用が軌道に乗ったときに、ようやく広く社会に目が向いた、
という経験に縛られているだけかもしれないけど。。。
たぶんブログで初めてこのあたりに言及したのはこの記事かな。
- あなたのお金が誰かの命を奪うかもしれない(08/06/11)
そして古典の力を借りて、この考えを補強するなら、
- 自分を幸せにできない人に、他者の幸福を語ることはできない。/アラン「幸福論」(20/02/09)
まぁ私も40代なので若い世代からは考え方が古いと思われるのかも。
また個人の資産形成について記事が用意されていても、
大手金融グループの人が出てきて、所属縛りの発言をしたりする。
ネット証券だけじゃ不安でしょうから銀行窓口でも口座を…みたいな。
それはインターネット黎明期の20年前の話ではないか。
中立の立場の人が語っているかどうか注意が必要。
手軽に目を通せる資料としてオススメは、
- 金融リテラシー啓発用共通教材「コアコンテンツ」(金融広報中央委員会)
日本銀行の支援で数十年、金融教育の活動している団体で、
大学生向けに90分間の講義を行う際のモデル資料が公開されている。
雑誌の編集者自身もこういった知識がない方が多いだろうから、
一人一人が自力で身につけて、踊らされないようにしないといけないね。
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