震災ドキュメンタリー「あの日の星空」が素晴らしかった

3月11日にNHKで放送された「あの日の星空」が素晴らしかった。

あの日の夜、大停電の被災地を照らした満天の星空。
仙台市天文台が追った被災者が星空に託した想いを紹介した番組。

調べてみると「Ready for」により実現したプロジェクトだったようだ。

番組内で紹介された被災者が綴った詩がとても美しく、
ふと唐木順三無常の一節を思い出した。

無常を語る場合、きわだって雄弁になり、それを書く場合、特に美文調になるという傾向がきわめて顕著であるということが、日本人のひとつの特色といってよいだろう。

「無常を語るとき雄弁になり、それを書く文章が美文調になるひとつの原因は、遷流の無常を時間的に考え、時間という流れの究極に、その到達点をおき、その到達点においては時間は消えて永遠になると考えているからである。」

私もあれから2,3年は、普段なら敬遠しがちな本を多く手に取った。
九鬼周造ウルリヒ・ベックジャン=ピエール・デュピュイ
といったあたりは、あの頃だったから真剣に読むことができた。

平穏な日々を送ることができるに越したことはないが、
心を大きく揺さぶられる体験なしには、なし得ないことがある。
人生はむずかしい。

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