月に1度のランチ会での問答より。(2018年12月27日実施)
問:先日の株価暴落でどう動いたか?
答:クリスマスプレゼントだと思って全力買い!
この日の2日前のクリスマスに日経平均が1,000円超の下落。
前々から欲しかったが株価が高すぎて手が出なかった、
- ファナック
- シスメックス
を新たにお迎えすることができた。
もっと株価が下がるかもしれないから、
何回かに分けて投資できるように余裕を持っておくことも大事。
最近はアルゴリズム売買の導入が進んでいるせいなのか、
加速度的な投げ売りが発生する局面が多々ある。
そこをうまく拾っていけば、投資で人間がAIに勝てるかも?
問:S&P500とNYダウ、インデックスファンドを買うならどっち?
答:個人的にはS&P500の方がいいと思う。
まず投資対象が500社と30社という違いはあるが、
分散投資の効果という点では20社を超えれば同じと言われているので、
そのあたりは気にする必要はない。
ただインデックス指標は採用企業の入れ替え前後で連続性を失うことがある。
たとえば2000年春の日経平均がITバブルのピークで、
IT関連企業を多く採用したことで、その後の日経平均の下げが大きくなった。
組入企業数の少ないダウ平均よりS&P500の方が、
採用銘柄入れ替えで失敗した時のリスクが小さくなるのでは?
問:カナダでマリファナが解禁された。投資対象として魅力はあるか?
答:ESG投資が世界的に広がる中で年金基金等に嫌われそう。
問われてはじめて知ったニュース。
2018年10月17日にカナダでマリファナ(大麻)が解禁されたらしい。
調べてみると大麻は鎮痛薬やPTSDなどの医療用の用途があり、
カナダのほかにドイツ、イギリス、オランダ、スペイン、オーストラリアや
アメリカのいくつかの州で医療用大麻は合法化されているようだ。
日本で投資できる銘柄を調べてみると、
2018年7月にアメリカのナスダック市場に上場された、
カナダの企業「ティルレイ(TLRY)」が該当するだろうか。
ただ世界的にESG投資のような概念が広がる中で、
年金基金など大口の資金がこうした企業へ投資するのは難しいのでは?
- 常に割安状態で放置される
- 売買の中心が投機資金となり、値動きが激しくなる
といったことが予想され、長期投資には不向きだし、
手っとり早く儲けられそうな流行りものはきまって地雷だ。
それに大麻は栽培の歴史が長く、簡単に生産できそうだから、
ビジネスとしての差別化が難しそうな印象もある。
補足:イスラエルの動向を見守りたい
医療用大麻の分野で最も進んでいるのがイスラエルのようだ。
現在、医療用大麻の輸出を合法としているのはカナダとオランダのみ。
イスラエルの動向次第では勢力図が書き換わる可能性が高く、
今、カナダの企業へ投資を検討する必要はないだろう。
アメリカのハイテク企業もイスラエルに研究施設を設置していたり、
そういえばバフェットさんもイスラエルに投資していたように記憶するから、
この際イスラエル市場全体を買ってしまうのも面白いのでは?
しかし「iシェアーズMSCIイスラエルETF(EIS)」が見つかったが、
日本の証券会社では買うことができないようで残念だ。
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