今夏サッカー界を騒然とさせたネイマールの移籍。
その黒幕はカタールのオイルマネーで、
あれはバルセロナと楽天への復讐みたいなものだよ、
という話をすると驚く人が多い。
どんな報道がされていたのか振り返ってみると、
- ネイマール獲得 カタールマネーの底力(日経新聞)
- カタール存在感、ネイマール移籍で世界に 巨額投資はサウジ連合への反撃(SankeiBiz)
ネイマールの移籍先パリ・サンジェルマンはカタールがオーナー、
サッカー界への投資を通じたカタールの政治的なイメージ戦略、
という点には触れられているが、
バルセロナのスポンサー契約については書かれていないので紹介。
もともとバルセロナというチームは会員の会費で運営する組織(ソシオ)で、
ユニフォームにスポンサーのロゴを入れないことを誇りとしていた。
バルセロナがユニフォームの胸部分に初めて入れたロゴは「ユニセフ」。
広告費を受けとるのではなくユニセフへの毎年150万ユーロの寄付。
2006年から2011年まで続き、それ以後はユニセフのロゴは背中へ移動した。
2011年、財政難のバルセロナは初めてのスポンサー契約を結ぶ。
そこに登場するのがカタールのオイルマネーだ。
年間3400万ユーロの契約でユニフォームの胸部分に、
- 2011~2013年 ”Qatar Foundation”(カタール財団)
- 2013~2017年 ”Qatar Airways”(カタール航空)
というロゴが入っていたのはサッカーファンなら知ってるよね。
そして今夏からは年間5500万ユーロの契約で楽天がスポンサーとなった。
カタールが楽天を上回るスポンサー料を出せないはずがなく、
おそらくバルセロナの側から断ったのではないだろうか。
そしてそれなら主力選手を引き抜いて、
バルセロナの戦力低下、楽天の広告効果の低減させてやろう、
というストーリーが容易に想像できるというわけ。
最後に分かりやすく関係図を作ったので張っておくね。
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