ある分野に関して問題意識を持ったので、
省庁主催の会合や関連団体のセミナーに参加してみたが、
自分の勉強不足なのか何を話しているのかさっぱり分からない。
というような相談を受けることがなぜか多い。
この手の主な原因は不必要に専門用語が飛び交っていること。
新たに興味を持つ人に対して壁を作っているようなものだから、
仲良し倶楽部のまま広がらない活動として捨ててしまえばいい。
同様の問題を扱った論文があり、2006年にイグノーベル賞を受賞。
- Consequences of Erudite Vernacular Utilized Irrespective of Necessity: Problems with using long words needlessly(必要性に関係なく用いられる学問的専門用語がもたらす影響について─不必要に長い単語の使用することの問題)
ありふれた言葉で表現できるのに、専門用語を使ってしまうと、
知性が乏しく、信憑性が低いとみなされることを示した論文だ。
本当に魅力的な分野は門外漢でもスッと頭に入ってくる。
たとえば去年これは絶対、私には分からないだろうと思って参加した
素粒子ミューオンの国際シンポジウムは面白くてビックリした。
ひとつの場所にとどまって、なぜ自分には分からないんだ!と悩むより、
さっさと見切りをつけて新たなものを探すことをオススメしたい。
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