料理を味わえば、水墨画が日本画なのだ

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1973年に亡くなった日本画家、横山操は、

日本の水墨画を完成させないで死ぬのは無念だ。

ぼくはもう一度、雪舟から等伯への道程をたどってみたかった。


と言い残したのだという。

日本史をたどると一般的に「日本画」というジャンルの誕生は、

明治初期に日本の美術品を買いあさったフェネロサあたり。

だか横山は水墨画こそが「日本画」だと言いたかった。

その心に迫るべく、禅宗、水墨画、枯山水と歴史を疾走する本に、

松岡正剛「山水思想」があるけど、私に絵画はまだまだ難しい。

でも塩ラーメンの透き通ったスープを目の前にふと思う。

洋食」で液体状ものと言えば、

ポタージュスープ、フォンドヴォー、デミグラスソースなどなど

ドロッとしていて、絵画に当てはめるといわゆる「油絵」。

そこから翻って「和食」は水に逆らわず、旨みを加えるというか…

ゴチャゴチャと手を加えないところに「水墨画」っぽい雰囲気。

水墨画の発祥は中国だけど、中華料理に水墨画は見えない。

料理から見れば和食に合うのは水墨画。

だから日本画と言えば水墨画。今のところ、そういうことにした。

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