「マーベリック・カンパニー」を読んでいる。
原題は「Maveric at Work」なのだが日本語訳になると、
ヒジョナリー・カンパニーを意識して、こういう題になってしまうようだ。
この本で、ING DIRECTって面白い会社があることを知った。
CEOアルカディ・クールマンは創業前、こんなことを考えたそうな。
「銀行業界はおかしくなっているぞ。消費者は必ず負けることになっている。
何かとてつもなく画期的なことが必要なのでは?
この業界をつくり直し、活性化させるにはどうしたらいいだろうか?
斬新で大胆な発想を核とした銀行をつくったらどうだろうか?」
こうしてインターネット銀行を設立した、というところまでは、
日本にあるネット銀行とあまり変わらないのだろうが…。
この銀行の目的は成長ではなく「アメリカ国民を貯蓄へと立ち返らせる」こと。
この目的に従い、儲かる市場であってもあえて斬り捨てる。
だから顧客の財政状況を悪化させる恐れのある、
クレジットカードは発行しない、株取引のサービスは提供しない。
また、わがままを言う金持ちを断ったりもする。(最高預金限度額があるらしい)
自社の理念にそぐわないものは、顧客であっても斬り捨ててしまうのだ。
ここまで徹底していると気持ちいいねー。
ところで、アメリカ在住のみなさん、ING DIRECT の評判ってどうなの?
ぜひぜひコメント・トラックバックお待ちしてます。
日本ではソニー銀行あたりが、この会社に近かったかもしれないけれど、
クレジットカード事業を開始し、先週はネット証券子会社の設立を発表…。
今売ってる投信の販売手数料を無料にするだけでよかったのにね。
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コメント
INGって利率の高い銀行リストでときどき見かけます。でも競争が激しいみたいで、1位の座にいるわけではないと思います。まろさんの記事から察するに、良心的な銀行のようですね。勝ち残ってほしいものです。
にゃるほろ、ネット専業銀行=高い利率
というのはアメリカでも同じなんですね。
初めまして。アメリカ在住でバンガード使っています。クラシックを聞かれるのですね。共通点が多いかも?
>ところで、アメリカ在住のみなさん、ING DIRECT の評判ってどうなの?
使ってます~。利率はいいほうに入りますが、トップでは必ずしもありません。トラブルは今のところありません。
お分かりかも知れませんが、既存の市中銀行に(悪く言えば)寄生する形で、ある部分の預金だけINGにACHトランスファー(無料)します。細かい普通の銀行業務はやらない分、(また店舗を持たない分)利率のいいということだと思っています。
利用者(私)にとっては利率がいいところの方がいいわけで、自然にINGにお金が移動していくという仕組みです。これまでの既存の市中銀行に取っては、まったくうれしくない、預金者(利用者)にとってはうれしいシステムです。
7DLさん、情報提供ありがとうございます。
INGダイレクトは日本でも年内にサービスを開始するという噂も…。
ちなみに私の頭の中は、
サッカー、資産運用、グルメ、クラシックで4分割されています。
はじめまして。 私は6年アメリカに住んでいたのですが、最後の1年間にINGを知って、7DLさんのように別の銀行と併用していました。
私の場合、普段のメイン(給料振り込み、デビットカード)は市銀行にしたまま、INGは貯蓄のために使う感じです。 他銀行から毎月ちょこちょこINGのSavingsに移し(無料、その場で送金したのを確認できる)、しばらくの間絶対使わないだろうお金は、CDの利率がいいのでCDに入れていました。 日本の定期の利率よりかなり良いです。
使いやすいと思いますが、アメリカの他のonlineのものと比べて1番かはわかりません。
4年前の記事にコメントいただきありがとうございます。
その後も"ING DIRECT"は道を外れず、良さを保っているようですね。
日本のソニー銀行がますます残念です。