会計的にはサッポロビールではなくサッポロ不動産

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サントリーがフランスの飲料メーカー、オレンジーナを買収するらしく、
キリンの売上高を加えると、クラフトフーズを抜いて世界4位になるとか。
でも、クラフトフーズはイギリスの菓子メーカー、キャドバリーに買収提案中。
そういえば、オレンジーナは元はキャドバリーの傘下だった会社なんだよね。

なにやら世界の食品メーカーのM&Aが活発になってきましたな。
そうなると気になるのは、サッポロホールディングスの食品事業。
「サッポロビール」と呼ばれることが多いけど、
決算書から考えると「恵比寿不動産」って名前の方がしっくりきてしまう。
※サッポロHD傘下に恵比寿ガーデンプレイス株式会社がある。

サッポロ不動産または恵比寿不動産

同業他社の営業利益率と単純に比較すると、
・酒類事業(2008年12月期)…アサヒ:8.1%、キリン:9.3%
・不動産事業(2009年3月期)…三菱地所:14.7%、三井不動産:12%
お酒は全然ダメで、不動産はかなり優秀。

このままビール事業にこだわり続けても、キリン+サントリーが実現すれば、
ビールの赤字を不動産収入で補う、って惨めな会社に転落しちゃいそう。
私はビール飲まないから分からないけどサッポロビールの味の継承とか、
社員の将来を考えると不動産だけ残して事業売却を決断する時なのかな。
そうなると60年の時を経て、再びアサヒと一緒になるのが妥当な線?
※戦後の財閥解体の流れで大日本麦酒がアサヒとサッポロに分割。

コメント

  1. 本当だ(笑)サッポロってビール・飲料しか印象にありませんでしたが、不動産がこんなに儲けているとは・・・。
    アサヒに身売りして再び大日本麦酒に戻る、それも一考ですよね。エビスブランドを失くすのは惜しいですから・・・。