今問題なのは「真価」じゃなくて「真偽」。分散投資には、本物と偽物がある。
これはサブプライムローン問題の根幹だと私が勝手に考えている部分で、
ともかく細分化して分散投資しさせすれば計算上リスクが減る、みたいな。
投資対象をきちんと分析もせずにリスクが低下、なんて魔法はなかったってこと。
たぶん今、分散投資に疑問を持ってる方にも同じことが起きてるんだと思う。
ITバブルの絶頂に株式市場にやってきた私にとって、大暴落は2度目の話。
その経験から、今回株価が下落する中、こんな風に考えた。
このまま坂道を転がっていったとして、一体でどれくらい損をするのかな?と。
過去の経験から、とりあえず日経もNYダウも7,770くらいを想定して、
自分の保有株はこれくらいまで下がるかな、あぁこんなもんか、って落ち着く。
現在パニック状態の投資家は、あまりに多くのものに分散投資した結果、
どれくらいの損失になるか見積もろうとしても分からない状況なのでは?
理解できない、把握できないものにまで投資した結果、起こってしまう不幸な現象。
これは偽物の分散投資。あくまで自分の能力の範囲で分散するのが本物。
たとえ偽物だったとしても、そこから学習すればいいだけのこと。
人生、良い時期には学ぶことは少なく、悪い時期に学ぶことが多いものだから。
コメント
自分も以前から分散投資に懐疑的でした。
自分の持論は、
「インターネットの普及により、世界は一つとなった」
です。
過去のデータは情報が閉鎖的だったころの統計に
すぎませんね。
>人生、良い時期には学ぶことは少なく、悪い時期にこそ学ぶことが多いものだから。
おっしゃる通りだと思います。
いまこそ、投資した行動の振り返り、
反省、次へ生かす行動計画を立てるのに
良い時期だと思います。
伝統的な(株式や債券)はともかく最近は金融工学の発達とともに異常なほど分散化(合成化?)されました・・・そのツケがこのヒステリックな暴落ですね?
今年の春先に日経さんから取材を受けたとき『いずれ国際分散投資もブームなところは崩壊するかも知れませんよ?』って言ったけれど記事にはならなかったです。ETF推進の記事だったから当然ですが(笑)
『これは偽物の分散投資。あくまで自分の能力の範囲で分散するのが本物。』
ごもっともです
通りすがりさん
私も分散投資には割と否定的な人で、
→http://stojkovic.blog20.fc2.com/blog-entry-390.html
と書いた一方で、やっぱり正しいのかな?という考えもあり
→http://stojkovic.blog20.fc2.com/blog-entry-551.html
最終的には否定はしないけど、なんであれ「中庸」って考えが大事だなって今は思っています。
あつまろさん
失敗して投げ出して思考停止してしまう人と反省し継続する人との差は大きいでしょうね。後者は投資リターンだけでなく、様々なものを獲得するに違いありません。
とよぴ~さん
金融工学は20世紀の遺物(いや異物かも)だったことが判明したのかも。そして理系の学生は、自らの研究意欲を捨ててまで、高い給料目当てに金融へ進むべきではないってことが、ノーベル賞の発表と重なって明らかになった。今週はいろいろな意味で大きな転換点でした。
まだ、いくらくらい投資をしているか考えやすい個人ならいいのですが、企業の場合は、投資のミスが企業業績としての買ってしまう場合、、、、。
少しでも資産に残さないといけないのか?何ってこともありますもんね。ならば、そこが見えないのに資産を持ち続けるよりも、現金化する方がよいのでは?っと思ってしまいますね。
にゃるほろ。今みたいな時は、機関投資家より個人投資家の方が有利ってことですね。
分散しすぎて損失の計算できないというより、損失見るの恐くて計算したくないって感じです。今は売る気もないので、自分の力の及ばない相場にやきもきしてもしょうがないと、あきらめの境地。しかし、リスクの違う商品(債券と株式など)の分散投資は有効な気がします。相殺はされないまでも、リスクとリターンのレンジを調整してくれるとおもいます。それより、長期保有の長期っていったい何年なのでしょうね。今、気がついたのですが、例えば、60歳の人なら、10年以内に何パーセントの利益が出たら売るとか自分の中で決めておかないといけないのですね。あれっ、これって常識?
クレアさん、いつも私が考えるきっかけになるコメントありがとうございます。
今日はこの記事ができました↓
http://stojkovic.blog20.fc2.com/blog-entry-1411.html
長期で成功するには、株価が急上昇する以前に投資をしていて、その恩恵を享受できないと意味がありません。過去の歴史からどんな時に株価が上昇したのか検証し、今後に備えるよう、というのがこの記事の趣旨です。
あと私自身も反省していることなんですが、私は一体お金がいくら欲しいのか?それがはっきりしていないから、何%の利益が出たら売る、とかうまい規則みたいなのが作れないんだぁと。。。
ちょこっとかきこみ。真偽っという言葉!!そう、真偽が分からないので何でもかんでも売られているのです。
いいやつは、いずれ配当や企業価値を考え直して変われるのです。偽者を作ったところはつぶされたのです。>>リーマン。