もとには戻れない

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いろんな人から体調を気遣われる日々が続いてるけど、本人はもう別に。
だってさすがに「もと」がどんな状態だったか、忘れちゃったから(笑)
唯一、ぐーたらで腕時計のベルトを直してなくて、ゆるゆるだからなんか変かな。

もちろん、「もと」に戻りたい、と願った時期もあったよ。
でもそれって、約20年前の日本を懐かしむのが愚かしいのと同じこと。
過ぎゆく時の中で、「もと」なんて夢や幻として消えてゆくものだから。

たしかに以前は、何かが「あった」ような気もする。
でも、この世のすべては、いつか「なくなる」もので、
ひょっとすると、はじめから何ひとつ「なかった」かもしれない。

結局のところ、私たちの心に映るものは、あってないようなものばかり。
だから過去に憧れなんて抱いて、立ち止まっちゃダメなんだ。
この世は無常迅速だから、ボケッと突っ立ってたら、

生・住・異・滅の移り変はるまことの大事は、猛き河のみなぎり流るるがごとし。

大切なことが、どんどん過ぎ去ってしまうよ。(吉田兼好「徒然草」155段)
以前と比べてもじゃもじゃ考えるより、変わり続ける努力をしないと。

幸せとは、一箇所にとどまって、これで幸せというものではなく、現在進行形で動き続けているもの、変わり続けているもの。変わり続ける中で、新しい発見があるもの。やりがいを感じることや充実感があることを見つけ続け、探し続ける、そのプロセスです。
---羽生善治「結果を出し続けるために」P195

あ…、遠くで花火があがってる。横浜かな。
そうそう、空にかかった虹や夜空を彩る花火は、はかなく消えてしまうけど、
心にかかった虹や、心の中に打ち上がった花火は、なかなか消えないみたい。
もとに戻れなくても、それが素敵な思い出ならば、心の片隅にとっておきたいね。

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