村上春樹さんが読者との交流サイトを期間限定でオープン。
あまり小説を読まないから、作品は読んだことはないけど、
インタビュー集を読んで、考え方がシンプルでいいなぁと。
今回公開されている読者との問答もなかなかおもしろい。
期間限定と銘打っているから消えてしまうのかな。
だから気になった回答を収集している。
「昔つきあっていた女の子のことを考えて、「あのときもっとうまくやれたのになあ」と思ったことってありませんか? 僕はしょっちゅうあります。それと同じことです。もっとうまくやれたのになあ、と。でもあのときはあのときでベストを尽くしたんですよね。」(今ならもっとうまく書けたのに…)
「僕が後悔しないためにやっていること? だいたいなにをやっても後悔はします。大事なのは学ぶことです。いくつになっても学ぶことはたくさんあります。そして人は多くの場合、痛みから学びます。それもかなりきつい痛みから。」(あの時勉強しておけば)
私たちの意識が現在から過去へ向かう時、後悔を伴いがち。
選ばなかった過去は、美しく見えるものだからね。
そういえばキルケゴールが過去の思い出し方しだいで、
幸福感が変わると指摘していたか。。。
「お客の全員に気に入られなくてもかまわない、というのが僕の哲学でした。店に来た十人のうち三人が気に入ってくれればいい。そしてそのうちの一人が「また来よう」と思ってくれればいい。それで店って成り立つんです。経験的に言って。それって小説も同じことなんです。十人のうち三人が気に入ってくれればいい。そのうちの一人がまた読もうと思ってくれればいい。僕は基本的にそう考えています。そう考えると、気持ちが楽になります。好きに好きなことができる。」(お店をやっていたときの哲学)
最近はお手軽に共感や結びつきが得られるようになったから、
誰もにいい顔しようと、力入りすぎの人が増えた気がする。
Facebookで何百、何千のLIKE(いいね!)を集めても、
たったひとつLOVEにもつながらないし、敵わないのにね。
万人と適当に付き合って誠意の欠けた人生を送るよりも、
少数でも信頼関係を築けた人生の方が価値があるんだよ。
「小説を書いてます。考えてみたら小説を書くのって、視野を広げる遊びみたいなものですね。それで生活できているというのは、ほとんど奇跡に近いことかも。」(遊んでますか?)
どんな仕事も突き詰めれば「視野を広げる遊び」なのでは?
誰もが遊び人としてレベル20での転職を目指すべきだ!
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