ラッセル「幸福論」/熱意(11章)

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4年前の夏に、なんとなく描いていた将来の目標がなくなった。
そこで、バートランド・ラッセル、アラン、カール・ヒルティの書いた、
世界三大幸福論」を読み、人生を真剣に考え始めたのが3年前のこと。
さらに中野孝次「清貧の思想と出会い、吉田兼好「徒然草を愛し…

人生をやりなおしたい!

あの時の強い想いは、一体どこから来たのだろう?
結局、私は何がしたかったのだろう?
そして様々なものに敗れ去り、これからどうしたいのだろう?

?マークの飛び交う中、もう一度、ラッセルの「幸福論」を手に取った。
この本は2部構成で、

  • 第1部 不幸の原因(1~9章)
  • 第2部 幸福をもたらすもの(10~17章)

今回は第2部を再読し、それぞれの章で目にとまった言葉とともにつづりたい。


第11章 熱意

人間、関心を寄せるものが多ければ多いほど、ますます幸福になるチャンスが多くなり、また、ますます運命に左右されることが少なくなる。」P167

時に運命は残酷なもの。
関心を寄せるものが多ければ、たとえ1つ希望を失っても、ダメージは少ない。
そして、この世界には、たくさんのおもしろいものがある。

でも、ありったけの想いを込めて、それでもうまくいかなくて、苦しんで…。
そんな生き方の方が、死ぬ時に、生きた感触が残り、後悔しないかもしれない。
それにたくさん傷ついた人の方が、まわりの人に優しくなれるんじゃないかな。

人生における熱意の分散と集中。
どっちがいいんだろう。なんだか投資スタイルの話みたいだね。

>>>つづく

幸福論(ラッセル) (岩波文庫 青 649-3)
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