徒然草を読んでいたら、またまた以前出会ったものとのリンクが発生した。
今回は、岡倉天心「茶の本」(←私が持ってるのは英文も収録されてるこれ)。
もしかしたら「未完の美」ってのが、日本の文化なのかも?とふと思った。
岡倉天心「茶の本」 出だしの1段落目
It is essentially a workship of the Imperfect, as it is a tender attempt to accomplish something possible in this impossible thing we know as life.
(茶道の本質は不完全なものへの崇拝で、人生って不可能なものの中で何か可能なものを成し遂げようとする繊細な試みだ。)
徒然草・第82段
すべて、何も皆、事のととのほりたるは悪しきことなり。し残したるを、さてうち置きたるは、おもしろく、生き延ぶるわざなり。
(何事においても完璧はよくなくて、やり残しがあった方が味わい深い。)
未完の美、日本人独特の遊び心みたいなものかな。
コメント
最近徒然草のネタが多いですね♪
私も徒然草は読みますので共感できます。いかに生きるべきかを考えさせられるという意味で私はこの大著は哲学書だと思ってます。
『初心の人、二つの矢を持つことなかれ、後の矢を頼みて、はじめの矢に等閑(なおざり)の心あり』
などは哲人が言ってこその説得力です。
夏休みの推薦図書を読み始めています(*゚▽゚)ノ
なんで徒然草に進んだのかがわかってきました。自分は学生の頃から古文が苦手だったから現代語に変換して要所を書いてくれるエントリーは助かります♪
自分はストア派の哲学とリンクしまくっています
ストア派 Wiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A4%E3%83%83%E3%82%AF
ストア派のストアと「禁欲的なさま」の意味のストイックは同じスペルなので関連があるかも知れません
ついでに言うとCとKの違いはあるけれどピクシーのストイコも遠いところで関連があるような気がします。歴史的にピクシーの血筋とストア派の歴史の位置は近いでしょうから
ぐっちさん
徒然草気に入っちゃいました。
吉田兼好って実はお金持ちで土地売買なんかもしていたって説もあるみたいで、それでいて徒然草みたいな文章書くってとこは、なんだかとっても親近感がわくというか。
とよぴ~さん
私も古文超苦手でした。中学・高校時代ほとんど勉強してません。実は受験も中学受験しかしてないもので。
ストア派お好きなら、ヒルティ「幸福論(第一部)」も楽しめるかもしれません。
古文は取っ付き難そうにみえても書いてある内容は現在でも通用するものが多いですね。私は奥の細道も好きなんですが、こうした美しい日本語を読んでいると心が洗われます。
あと、私もストア哲学を読みかじりましたが、セネカの短編『人生の短さについて』が好きです。
『財産を守ることは吝嗇であっても、時間を投げ捨てる段になると、貧欲であることが唯一の美徳である場合なのに、たちまちにして、最大の浪費家と変わる~P13』
なかなか味わい深いです。
>まろさん
ストア哲学はここ1ヶ月くらいで知った「知ったかぶり」なんで清貧の思想の次にヒルティの幸福論に向かうかも知れません
古い本なら図書館で探せばいくらでも出てくるでしょうし
幸福論ってAmazonで調べるとヒルティの他にラッセルとかアランとかダライラマ14世とかブッダとかショーペンハウアー(幸福について―人生論)とか・・・
いっぱいあるんですね?現代人は幸福を感じとれない・・・って思ったけれど今も昔も人類の想うところに大きな変化はないんかなぁ・・・と(^^)
>ぐっちさん
ブログでも知的な感じを受けますが想像通り知識の深い人ですね?人柄に現れていますよ?自分のブログでも
エピクロス
http://toyop129.blog48.fc2.com/blog-entry-469.html
小カトー
http://toyop129.blog48.fc2.com/blog-entry-499.html
・・・と来て最後にセネカの言葉をストア哲学のラストを飾ろうかと考えていたところです
ただストア哲学については「知ったかぶり」に近いところもあるので『人生の短さについて』も一読して見ようと思います
今年の夏は清く貧しい価値観を知ったってだけで価値ある時間を過ごせそうです
ぐっちさん「おくのほそ道」実は今読んでまーす。
とよぴ~さん、amazonで幸福論って検索して出てきた本は今年に入ってからほとんどやっつけました。
http://mediamarker.net/u/stojkovic/tag1/%E5%B9%B8%E7%A6%8F/