つみたて専業証券会社の新たな挑戦/本日のスープ98皿目

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リレー連載企画「本日のスープ~株式投資をめぐる三重奏~」。

m@さんからのご寄稿コラムです。


前回、rennyさんが積立比率76%のファンドを紹介していました。
積立投資比率76%のファンドが問いかけていること/本日のスープ97皿目 – いい投資探検日誌(from 八女)

このファンドは金融庁がかなり力を入れて普及につとめているつみたてNISAの対象ファンドには残念ながら含まれていませんが、ファンドの保有者はコツコツと投資を続けていることがデータからも伺えます。ここまで積立比率が高いのは相当お客さんと直販の運用会社のコミュニケーションがしっかりしているんだと思います。

実は最近このファンドを運用している会社の社長が交代し、今度は丸井グループが始めるつみたて投資専業の証券会社のCOOに就任されました。つみたてNISAに対応した投資信託を積立することだけに特化した証券会社です。

基本的につみたてNISAでの積立を同じグループのクレジットカードを使ってしてもらうというビジネスモデルですが、販売手数料を取ることができず、信託報酬も平均よりも低いつみたてNISA対象商品に絞ったというのはビジネスとしてかなり挑戦的です。

異業種からの証券業への参入がつみたてNISAにほぼ特化した形(つみたてNISAを他社で開設済みの人向けに特定口座でも開設できるようですが)で行われるようになった背景には今後、人口が減少していく中で若年層の資産形成を支援していかないと小売業の先行きが暗いという事を示しているのだと思います。

未来志向の行動の一つとして「投資」が選択肢に入る・・・そんな時代を作るのは異業種から参入した新たな挑戦から始まるのかもしれませんね。

いい投資探検家:m@(エムアット)

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