村上春樹さんの読者とのやりとりを引き続き収集している。
とくにこの人の小説を読んだことないのだけど…
たぶん考え方や物事の見方に惹かれているんだと思う。
というわけで第3段スタート。
「そんなに簡単に勇気をもらったり、あげたりするものじゃないですよね。勇気というのは力を振り絞って、奥の方から引き出してくるものですよね。あるときには命がけで。簡単にもらったものなら、『ちょっとそのへんに置いておこうか』みたいなことになりかねません。」(勇気って、人にもらうものなの?)
勇気だけじゃなくて、知恵や経験みたいなものも同じ。
誰かにもらったものは失われやすいし、身につかない。
自分が動かない限りは何も始まらないんだよね。
「タフになるには、まずタフである演技をすることです。きちんと一生懸命演技をする。ふりをする。そんな演技を長くきちんと続けているうちに、じっさいにタフになれます。ほんとですよ。やってみてください。人格とはほとんど役柄のことなんです。」(タフになるにはどうしたらいい?)
人格とは役柄のこと…そうかもね。
そういえばシェイクスピアも似たような台詞を書いてたよ。
彼の人生観は、人生は劇場で人間が役者ってことだろう。
"All the world’s a stage. And all the men and women merely players."(お気に召すまま)
"Life’s but a walking shadow, a poor player. That struts and frets his hour upon the stage. And then is heard no more."(マクベス)
社会という劇場から望まれる役柄を演じられなければ、
居場所がなくなってしまうのが、世の中の特徴ともいえる。
自分に正直に生きることと社会に受け入れられることが、
なかなか一致しないことに人生の難しさがあるのだろう。
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