トマ・ピケティ「21世紀の資本」。
年末年始に読んでる人も多いよね。
私は100ページくらいしか読めてないが帯書きの
「資本収益率が算出と所得の成長率を上回るとき、資本主義は自動的に、恣意的で持続不可能な格差を生み出す。」
を裏付ける膨大なデータが示され続ける感じかな。
ふと数年前に書いた記事を思い出したのだけど、
- 株式投資は低く抑えられた給料の穴埋めに?(09/08/15)
好き嫌いに関係なく、投資と関わりを持たないと、
金銭的には損をする人生になってしまうのかもしれない。
とくに昨年あたりからは、
国をあげて企業のROE向上をうながす雰囲気があり、
- JPX日経インデックス(東証)
- スチュワードシップ・コード(金融庁)
投資家か否かで格差が広がっていきそうな予感もある。
とはいえ日本人はもともと株式投資をしないから、
日本の中では大きく格差が広がることはなく、
主に外国人投資家が恩恵を受けるだけかな。
でもどうして日本人は投資を敬遠するのだろう?
ちょっと気になる記事を見つけた。
- 成人の知的好奇心の国際比較(Blog:データえっせい)
OEDCの国際成人力調査によれば、
日本人の知的好奇心は欧米に比べてかなり低い。
読解力や数学的思考力はトップだから、
投資をする能力はあるが、知的好奇心が足りない?
投資は知的好奇心を満たす最高の題材、と考える私が変人?
ただ投資のイメージ良し悪し以前の問題というのはたしかかも。
最後に知的好奇心はいっぱいだけど、
なんとなく後ろめたさを感じている人には、
石田衣良「波の上の魔術師」の一節をプレゼント。
「別に金をもつことは恥ではない。日本の総資産8,000兆円は、戦後半世紀かけてこつこつと積みあげられた大切な資産だ。それはわたしたちの世代から、きみたちの世代に受け継がれていくだろう。きみたちにはその資産をより豊かに育て、つぎの世代に受け渡す責任がある。・・・わたしは若い世代の数パーセントが、単なる投資の取り次ぎ業務でなく、自分自身でリスクを負ってマーケットの荒波にのりだしていくといいと考えている。生き残る人間がそのさらに数分の一でも、彼らは自らの利益とこの国の富を殖やすための貴重な戦力になるだろう。」
株価がだいぶ上昇した後から投資をはじめるのは勇気がいるけど、
自分のお金を投じれば、もっと興味が増すものだよ。
それに私が日経平均2万円の時に始めてすぐ大損して、
別に悲惨な人生になったりしてないから安心してね。
※続きの記事→好奇心が記憶の幅を広げ、創造力の源になる。
コメント
明けましておめでとうございます。
お正月は 投資本と経済本を読んですごしています。
トマ・ピケティの「21世紀の資本論」
ある意味 不都合な真実的内容ですね。
日本人はもっとアグレッシブに
頑張らないといけないように感じています。
19~20世紀の日本人はアグレッシブでした。
いつも 幅広い内容なのでおもしろく
読ませていただいています。
今年も よろしくお願いします。
今の日本人を分析するならば、
将来に対する漠然とした不安にかられていてる。
↓
自分の仕事にまじめになりすぎる。
↓
好奇心が失われている。
というような流れなのかな。
今年もよろしくお願いします。