道元の「典座教訓」に描かれたシイタケの話から、
干ししいたけが日本の輸出品だったのかも?と調べてみたら、
日宋貿易の輸出品として登場していたことが分かった。
※小川武廣「乾しいたけ」に記述あり。
その他の日宋間の輸出・輸入品を調べてみたところ
- 輸出品…金・水銀・硫黄・木材・刀剣・漆器・扇など
- 輸入品…宋銭・高級絹織物・陶磁器・薬品・書籍など
朱色の原料の水銀、船のバラストに使う硫黄、さらには木材。
宋の寺院建造や造船は日本の資源に支えられていたのかも。
そして刀や漆器、扇子はこの頃には輸出されていたんだね。
この時代の輸入品は日本国内を大きく変えたものが多い。
輸入品の書籍は鎌倉仏教の振興が関係しているものだし、
薬の輸入は日本最古の医学書「頓医抄」に連動している。
さらには宋銭の輸入によって日本は貨幣経済へ移行する。
やっぱり貿易からその国の変化が分かるものだよね。
日本は1981年以降続いていた貿易黒字が2010年で終わり、
2011年以降は貿易赤字国となったから、
財務省の貿易統計もちゃんと読んでおかないとなぁ。
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