日本でモノの交換手段がコメから貨幣へ変わるのが14世紀頃。
同時期の古典では、兼好法師(1283~1352)「徒然草」に、
お金をテーマにしたエッセイが見受けられる。
- 億万長者になるための5ヶ条/徒然草217段(12/04/17)
- 兼好が理想とした金銭感覚/徒然草60段(12/04/19)
貨幣経済が日本に浸透しはじめた鎌倉時代。
同じ頃、仏の道を極めるといった本来の目的ではなく、
「数寄」を貫き通すための出家・遁世が立ち上がってきたような。
- 数寄者とは/出家と遁世の鎌倉時代(12/03/09)
この時代に王朝文化に精通した人物であれば、
扇子に和歌でもしたためれば、武士に売れたのでは?
文化を売って貨幣を得て、食料を買えば生活が成り立つ。
貨幣経済なくして隠遁生活は成り立たないはず。
そしてわずらわしい人間関係からも少しは解放される。
- 無縁社会は中世の理想郷/徒然草211段(12/08/05)
投資や金融の研究をしたい!と大学院へ行ってみたものの、
そこに流れる欧米流の理論や思想に深く失望。
日本にこだわらなきゃいけないような切迫感に襲われちょうど3年。
あれから日本の歴史や文化についてブログに書きためてきたけど、
そろそろ経済とリンクさせていきたいなぁ、と思ってる。
というわけで「文化で読む日本経済」なるカテゴリを新設♪
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